「獲るつもりのなかった選手」杉谷拳士が栗山監督に言わせたいひと言

今や押しも押されもせぬレギュラーとなった西川、中島、近藤に、杉谷は大きく水をあけられた。杉谷は言う。

「プロで10年、自分では『こんなもんじゃないよ』という感覚のほうが近いかもしれません。今、ウチにいるメンバーの誰よりも一軍へのデビューは早かったし、もっとやれるという気持ちはありました。でも、二軍のピッチャーを打てても一軍のピッチャーとなるとなかなか打てないという壁にぶつかって、もどかしい思いをずっと抱えてきました。今じゃ、僕だけが監督の期待を裏切っているので、もちろん、このままじゃ終わらないぞと思っています」
 ファイターズは予算内で効果的な編成をするために、2004年にBOS(ベースボール・オペレーション・システム)を導入し、選手の数値化を図った。チームの選手、他球団の選手、アマチュアの選手を複雑な独自の公式で数値化し、順位づけの指標としてきたのだ。ドラフトの候補に挙がったアマチュアの選手がすぐにファームの試合に出られるかどうかをチェックし、そのレベルに達したと判断すれば指名する。杉谷は2008年のドラフト6位で指名されてファイターズに入団したのだが、じつは彼の指名はテストケースだったと、大渕隆スカウト部長が明かす。

「現場レベルでは、彼は体力、技術面でプロのレベルには到達していない、という判断でした。しかも、これからの伸びしろも見出せなかった。

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