「獲るつもりのなかった選手」杉谷拳士が栗山監督に言わせたいひと言

でも、杉谷は性格面が図抜けていたんです。元気があって、やる気があって、必死で、やたらと声がでかい(笑)。精神面はプロなんです。こういう選手がどこまで通用するのかという点で、彼は、僕たちにまた新たな見方、違った視点を必要とされるのかどうかの試金石になっていました」

 そして杉谷はプロ2年目の2010年、ファームで133安打を放ち、イースタン・リーグでの最多安打の記録を12年ぶりに塗り替えた。2011年にはフレッシュ・オールスターで優秀選手賞を獲得、プロ4年目の2012年にはプロ初ホームランを放つなど、一軍で結果を出した。しかし、そこから伸び悩む。2013年には中島卓が、2014年には西川が、2015年には近藤がレギュラーに定着した。

「僕は性格的な面をこの球団に気に入ってもらっていたというのは聞いていたので、そこを評価されてドラフトで指名されたということはわかっていました。『本当は獲るつもりのない選手だった』とハッキリ言われましたし、担当スカウトからは『社会人を挟んだほうが指名順位も上がる』とアドバイスもされました。でも僕はどうしてもプロに入りたかったし、内心では打つほうにも自信があったんです。

 いざプロに入って1年目、プロのピッチャーはすごいなとは思っていましたけど、2年目には二軍で記録をつくって、3年目の一軍は満を持してという感じだったんです。

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