「獲るつもりのなかった選手」杉谷拳士が栗山監督に言わせたいひと言

実際、最初はすごくいい形でデビューすることができたんですけど、一軍のピッチャーを経験していくうちにレベルの高さを知ってしまって、結果を残せなくなりました。一軍のピッチャーはコントロールがすごくよかった。1打席で1球、甘い球が来ればいいほうで、二軍のピッチャーはファウルで粘っていればやがて真ん中に入ってくるんですけど、一軍のピッチャーには投げ間違いがありません。

 とくに度肝を抜かれたのは岸(孝之、当時はライオンズ/現・イーグルス)さんで、初めて対戦した時、『うわっ、こんな球を投げるピッチャーがいるんだ』と驚きました。ボールが止まるチェンジアップにはホントにビックリさせられたし、カーブは真上からストーンと落っこちてくる。いやいや、これはこの世界ではオレは無理だなって、とんでもなく高い壁を感じさせられたんです」
 それでも杉谷はプロの世界にしがみついた。

 2014年の87試合出場がキャリアハイ、打席数と安打数は2015年の192打席、49安打がキャリアハイ、ホームランは去年の3本がキャリアハイ。2016年には背番号を61から2へと変更、飛躍を期待されたが、未だにユーティリティを脱し切れていない。そんな現状について、杉谷が言う。

「監督はいつも『ケンシは代えが利かない選手だから』と言ってくれていますし、吉村(浩)GMも10年間ずっと、『お前は打てる』って魔法をかけるように言ってくれています。

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