「獲るつもりのなかった選手」杉谷拳士が栗山監督に言わせたいひと言

ただ、なかなか僕にその魔法がかからない(笑)。監督にも僕のほうから『頭から行く準備は常にしています』と魔法をかけるつもりでアピールしているんですけど、なかなか監督にも魔法がかからない(苦笑)。それでも僕はフルシーズン、全部の試合に頭からいくつもりでトレーニングを積んできていますし、控えでいいなんて思ったことは一度もありません」

 レギュラー定着への課題は、ムラをなくすことだ。杉谷は調子がいい時と、そうでない時の差が大きい。レギュラーとしてフルにやっていくためには、よくない時、疲れが出ている時を何とか凌いで、数字を極端に落とさないことが求められる。そして杉谷自身にもその自覚はある。

「僕はスイッチ(ヒッター)ですから、右がいい時と左がいい時があるんです。だから、いざ試合に出るとなった時、今日は相手が右ピッチャーだから左だけど、ヤバい、左がよくないって時があって、監督は『相手が右だからって左で打つことにこだわらなくても、好きにすればいいんだぞ』って言ってくれます。でも僕は、右ピッチャーに右で立つことによって、左ピッチャーの時によかった感覚を失うのがイヤなんです。そこから崩れていくこともありますからね。

 それよりも、もちろん技術もまだまだなんですけど、僕はそれ以前に気持ちで負けていると思うんです。『よっしゃ、いいところを見せてやろう』と気負い過ぎていつものスイングができていなかったり、『ヤバい、ここで打てなかったらどうしよう』と受け身になって甘い球を見逃したり……。

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