羽生結弦は燃えている。チェンと比較して「ノーミスでも勝てなかった」

そして、フリーはGPシリーズ・フィンランド大会の190.43点を基準にして、ミスをしたジャンプをこれまでのよかった時と比較して、演技構成点もそれにともなって2点ほど高くなると計算すれば、GOEも含めた合計でプラス19点は稼ぐことができる。その場合、フリーは209点前後で、合計は320点ほどになる。
 羽生自身もそれに近い想定をしていたのだろう。だからこそ、世界選手権のSPでは「ロステレコム杯以上」という結果を意識していた。まず、4回転トーループ+3回転トーループで約1点のプラス。加えて、その後のフライングキャメルスピンとチェンジフットシットスピンでも得点を積み上げた。さらに、演技構成点での0.5点増があれば、112点台中盤までは可能性があっただろう。それでも、計算上は合計322点台には乗るものの、チェンの323.42点にはわずかに届かなかったことになる。
 もしSPで先に滑った羽生が完璧な演技をしていたら、もちろんチェンにプレッシャーをかけられていただろうし、あとから滑る彼の各要素のGOEも、ジャッジの評価も少し低くなっていた可能性もある。「たられば」にはなるが、それと同じ状況をフリーでも実現できれば、羽生が優勝する目もあったと言える。
 ただ、SPでチェンが107.40点を獲得したのに対し、羽生は最初のサルコウがパンクするなど、パーフェクトに滑った場合に想定していた得点より17点以上低い結果に。

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