羽生結弦は燃えている。チェンと比較して「ノーミスでも勝てなかった」

そこからフリーで挽回するのは、かなり難しくなってしまった。
 羽生は、総合2位に終わったフリー翌日、笑顔でこう話した。
「正直な話、平昌五輪後はちょっとフワフワしていたし、今シーズン始まったばかりの前半はフワフワしていて、何か目的がきっちり定まっていないのかなという気がしていました。何かやらなきゃいけないなと思って、スケートをやっていました。でも今は、このシーズンを通して自分の原点が見えてきたし、やっぱりスポーツって楽しいなと思っています。強い相手を見た時にゾワッとするような感覚、それをもっと味わいつつ、そのうえで勝ちたいなと思えた。そのために4回転アクセルもあるという感じですね」
 今シーズン前半戦は、ルール変更で演技時間が30秒短くなった影響からか、チェンや宇野昌磨も含めて、誰もがなかなかノーミスの演技ができなかった。だが、全米選手権でチェンが覚醒し、初めてSP、フリーともにノーミスで完璧な演技を披露し、342.22点という得点を叩き出した。その時、羽生の心の中で、燃えるものが出てきたのかもしれない。
 その炎は世界選手権でチェンに圧勝されたことで、さらに大きくなった。それが「これからは複数種類の4回転にも挑戦したい」という彼の言葉に表れている。
 ただし、右足首の状態は、これからも彼にとってリスクになるだろう。ケガの状態を羽生はこう話す。

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