神戸「バルサ化」邁進の光と影。セルジ・サンペール獲得は吉か凶か?

特殊なプレーコンセプトで育ったため、多くのバルサ出身の選手が他のチームに移籍して苦労しているのだ。

 残り10分で出場した清水戦でも、サンペールは「バルサらしさ」を見せてしまった。ポゼッションにこだわって、イニエスタに入れたパスを狙われた形で、珍しくボールを失う結果となり、カウンターの起点になった。さらに攻撃を受けたとき、サンペールは背後へ簡単にボールを通されていた。結果、神戸は終盤で1−1と追いつかれてしまった。そしてアディショナルタイムにも、自陣で不用意なパスをカットされている。

 その一方で、リージョ監督が語るように、ボール技術はやはり傑出している。清水戦も、美しいパスの軌道でポゼッション率を高めていた。バルサのフィロソフィーを濃厚に受け継いでいるのは間違いない。戦術的にマッチし、Jリーグに適応することができたら、大きな戦力になるだろう。
 ただ、外国人選手出場枠は5人である。イニエスタ、ビジャ、ルーカス・ポドルスキの3人は外せない。獲得したばかりのブラジル人センターバック、ダンクレーも起用が有力だろう。そうなると、韓国代表GKキム・スンギュが割を食うことになる。

 事実、清水戦はキムを外し、前川黛也を先発で起用することになった。

「黛也は人間的にとてもいい男で。スンギュをリスペクトし、親しくしている。

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