バルサ新プロジェクトの全貌を独占取材。「サッカーの未来」とは?

こんな日にバルセロナの街で刺激的な仕事に携われる人々がいるとは、世の中はなんて不公平なんだろう……。そんなふうに思うほどすばらしい天気の春の日々に、僕は監督のエルネスト・バルベルデやクラブの理事にインタビューし、イノベーション・ハブの専門家たち(彼らの名前は記事に書かない約束だ)に長い時間にわたって話を聞いた。

 僕たちは本拠地のカンプ・ノウのピッチや、併設されているアイスリンクのカフェや、クラブのメディカルセンターで話をした。スタッフは僕にすべてを話してくれたわけではないが、多くのことを教えてくれた。

 彼らはコンピューターのアルゴリズムによってフットボールに「答えを見つけることはできない」と考えているし、メッシのプレーはロボットに真似できるものではないと知っている。それでも彼らは、今のフットボールに「何か」を加えたいと考えていた。
 ビッグクラブはとくに未来思考だったわけではないが、だんだんと賢くなっている。とりわけ90年代前半にテレビ放映権料がフットボール界に流れ込みはじめてからは、プロフェッショナルになることへの見返りがどんどん大きくなっていった。バルセロナは2017−18会計年度に10億3900万ドル(約1200億円)の収益を上げ、スポーツチームでは初めて10億ドルの壁を越えた。

 トップクラスのクラブは、選手にかつてないほどの高給を払い、その見返りにかつてないほどの貢献を求める。

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