バルサ監督が語るデータ活用術。「メッシに伝えること、任せること」

しかしバルベルデは、自分のアドバイスには限られた価値しかないと思っている。

「試合開始直後には、驚くことが必ずある。相手がどのような準備をしてきたかを知らないから。先日のビルバオ戦では、とても強いプレッシャーを何度か受けると思っていたが、実際にはそれほど強いわけでもなかった。当てがはずれて、試合の立ち上がりはどこか浮き足だっていた」

 試合が始まると、バルベルデはほとんど傍観者になる。

「フットボールはどのスポーツと比べても、監督が力を及ぼせる範囲が狭い」と、バルベルデはあきらめたような笑みを浮かべる。
「遠くにいる選手に向かって叫んでも、彼らには聞こえない。近いほうのサイドにいる選手に叫んでも、同じことだ。プレーが途切れない競技だから、監督にやれることはほとんどない。少なくともバスケットボールに比べれば、監督の影響力ははるかに小さい。交代枠は3人しかなく、試合が(タイムアウトなどで)止まることもない。だからフットボールは選手のものだ。45分にわたり、ノンストップで、選手は自分で決断しなくてはいけない。優れた選手は、私よりもゲームをしっかり分析している」

 そこまで話して、バルベルデは表現を変えた。

「いや、『分析』と言うより、『解釈』と言うべきだろう。この2つは違う。

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