バルサ監督が語るデータ活用術。「メッシに伝えること、任せること」

ピッチでは考えている暇がない。プレーしなくてはならないから」

 リオネル・メッシがいい例だ。彼はどんな試合でも、最初の数分間を「解釈」に使っていると、バルベルデは言う。

 その時間のメッシはボールにはかまわず、相手DFの間を偵察するかのように歩き、各選手のポジションを頭に入れている。

「時間が進むと、彼は少しずつゲームに入ってくる。そのときには、相手チームの弱点を完璧に把握している」と、バルベルデは言う。

 バルサの選手たちは監督に、非常に具体的なアドバイスを求めてくる。バルベルデの言葉を借りるなら、選手が欲しがるのは「ソリューション(答え)」だ。

 たとえば、メッシはこの1年で2度にわたり、FKのときに相手が作る壁の下にボールを通して、ゴールネットを揺らした。いずれも、壁を作っている選手はみんなジャンプするだろうと、スタッフが伝えたときだった。
「こういうのはデータと呼ぶほどのものでもない」と、バルベルデは言う。「ビデオを見ていれば、繰り返し出てくるパターンがあることに気づく。それだけのことだ」

 だが、相手チームのほうもバルサの傾向を研究していると、バルベルデは言う。2月のレアル・マドリード戦でバルサがFKを獲得したとき、レアル・マドリードのDFマルセロは低めのシュートを阻むために「芝に突っ伏していた」。

関連記事(外部サイト)