バルサ監督が語るデータ活用術。「メッシに伝えること、任せること」



 フットボールにおける攻撃とは、優位な局面をつくり出すことだ。これには数的な優位(自チーム2人対相手チーム1人のような局面)やポジションに関する優位(自チームの選手がスペースを支配している局面)、あるいは質的な優位(たとえばメッシがたいしたことのないDFを相手にドリブルを仕掛けるとき)などがある。バルサは追跡データを活用して優位な状況をつくる方法を見つけたいと考えている。
 現在のところ、バルサの分析チームは、選手たちが優位をつくり出す助けにはあまりなっていない。むしろその逆で、分析担当者はインテリジェントな選手のプレーを観察することでフットボールへの理解を深めている。

 たとえばバルサのMFセルヒオ・ブスケツは、相手選手を自分のほうに引きつけ、その分空いたスペースにチームメイトを走り込ませるのがうまい。仮にブスケツがコーチのアドバイスを聞けるイヤホンを着けていたとしても、こうしたプレーは助言を受けたからできるものではない。

 インテリジェントな選手を見つけ出すにはどうすればいいか。あるバルセロナ関係者は、選手の脳の動きを追跡できるようになる日を思い描いている。しかし今は、もっともインテリジェントな選手(たとえばブスケツ、アンドレス・イニエスタ、メッシ)とは、ピッチの中でほぼ常に適切な選択をしている選手のことだろうと、分析担当チームは考えている。

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