闘将シメオネ、神通力の限界か。A・マドリードが岐路に立っている



「シメオネは守備力を高め、強いモチベーションで挑むチームを作ったが、もはやサイクルは終わったのではないか」

 そんな批判的な意見が目立ちつつある。

 シメオネが一時代を築いたのは間違いない。堅牢な守備と凄みのあるカウンターは、ひとつのプレーモデルになった。DFディエゴ・ゴディン、ホセ・ヒメネス、フィリペ・ルイス、ファンフラン、MFコケ、サウール・ニゲス、FWジエゴ・コスタは、その中核をなしてきた。

 しかし、メンバーが更新されていない。
 実は2012−13シーズンのリーガ優勝メンバーが、今も同じく主力のままだ。優勝の翌シーズンに移籍してきたフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは結果を残している。しかし、2000万ユーロ(約26億円)というチーム内で破格の年俸を考えれば、「物足りない」という声も消えないのだ。

 もっとも、大勢のファンはシメオネ支持の姿勢を崩していない。不振に陥る中でも、練習場にはシメオネの似顔絵を描いた横断幕をいくつも掲げている。それは宗教的な信仰に近い。

 これには事情がある。

 シメオネが監督に就任する前のアトレティコは、苛烈なファンと脆弱なクラブマネジメントのせいで、信じられないほど波が激しかった。

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