佐々木朗希の投球は「世界が違う」。最速163キロで変化球も一級品

佐々木朗希の投球は「世界が違う」。最速163キロで変化球も一級品

佐々木朗希の投球は「世界が違う」。最速163キロで変化球も一級品の画像

もう、投球練習で1球投げただけで、世界が違って見えた。
 見慣れているはずの18.44メートルが、なぜこんなにも短く感じるのだろうか。佐々木朗希(大船渡)が1球投げ込むたびに、「そんなに近くから投げたらキャッチャーが危ないじゃないか」と感じてしまう。身長190センチ、体重86キロの体が、マウンドで数字以上に大きく見える。
 岩手が生んだ菊池雄星(マリナーズ)も大谷翔平(エンゼルス)も、しなやかさと強さを併せ持った怪物だった。だが、佐々木は違う。どちらかと言えばフォームはぎこちなく、硬さも感じられる。それでも、ひとたびボールがリリースされれば、そんなことはどうでもよくなる。
 圧倒的な強さ。それが佐々木のボールを支配している。

高校生史上最速の163キロをマークした大船渡・佐々木朗希

 この日、バックネット裏のプロ野球スカウトのスピードガンは、最速163キロを計測したという。もちろん、スピード表示はわかりやすい指標なのだが、佐々木の圧倒的なストレートの価値を「163」という数字に落とし込んでしまうのは、あまりにも野暮に感じられてしまう。
 佐々木の破壊的な剛球が捕手のミットに収まった瞬間、私も私の近くで見守っていた人も、「ぷっ!」と吹き出してしまった。人間はあまりに驚きすぎると、笑いがこみ上げてくるということを佐々木のボールは教えてくれる。

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