早くも宣言「近江が夏のV候補」。有馬諒を筆頭に個性派選手がズラリ

ピッチャーのタイプによって配球やテンポを変えて、ピッチャーを乗せてくれるキャッチャーやと思います」

 取材に訪れた日、近江は林が登板せず、昨秋の公式戦ではベンチ外だった投手が先発した。ボールに角度はあるものの、球速は130キロ程度。立ち上がりから一死満塁のピンチを招くなど、先が思いやられる投球だった。

 ところが、リードする有馬はタテの大きなカーブやチェンジアップを中心に配球を組み立て、相手打線を巧みにかわしていく。気づいたら不安定だった投手は立ち直り、終わってみれば4安打10奪三振の完封勝利を挙げていた。

 試合後、有馬にリードについて尋ねてみると、こんな答えが返ってきた。

「バッターが一番打ちやすいのは真っすぐなので、ミスショットが少ないのも真っすぐやと思います。だから『いかに真っすぐを見せ球にするか?』ということが頭にあります。相手バッターが何を待っているか観察するために、変化球で反応を確かめることが多いです」

 捕手のリードの傾向を大まかに分けると、投手の持ち味を引き出すことに注力するタイプと、相手の嫌なところを徹底的に突くタイプがある。今春のセンバツに出場した山瀬慎之助(星稜)、東妻純平(智弁和歌山)、野口海音(履正社)、石ア聖太郎(春日部共栄)という好捕手たちに、「自分のリードは上記2タイプのどちらか?」と聞いて回ってみた。

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