早くも宣言「近江が夏のV候補」。有馬諒を筆頭に個性派選手がズラリ

一番いいのは、ピッチャーとキャッチャーの投げたいボールが一致することですから」

 有馬の高校生離れした思考が磨かれたのは、幼少期までさかのぼる。有馬は小学校低学年の頃から、本格的な野球経験のない阪神ファンの父親とよく一緒にプロ野球中継を見ていた。試合中、父の「なんで、ここでストレートやねん」という愚痴を聞きながら、有馬は「自分なら何を投げさせるか?」という視点でテレビを見ていたという。

「ピッチャーが投げる前に『自分ならアウトコースにスライダーだ』という感じで予想して、それが外れたら『どうしてその球なのか?』と考えたり、『次はこの球かな?』とまた考えていました」

 父は阪神ファンだったが、有馬は他チームの捕手のリードまでつぶさに研究した。プロ野球ファン視点での仮説と検証を繰り返していくうちに、有馬は捕手としての思考力を自然と身につけていった。
 奈良出身の有馬が進学先に滋賀の近江を選んだのも、「バッテリー中心にチームをつくっているから、キャッチャーとして中心選手になれるはず」という目論みがあったからだ。有馬の行動にはすべて狙いと目的がある。

 身長181センチ、体重80キロの立派な体躯に、フットワークを使ったスローイングとさまざまな球質に対応してきた正確なキャッチング。課題の打撃もパンチ力が増してきた。

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