山田久志が語る谷繁元信獲得秘話。「名古屋って、難しいところだよ」

ライトの提案だったけど、私のライトのイメージはイチローだったからね。でも、もしこのコンバートが成功すれば、立浪のサード、(レオ・)ゴメスのファースト、福留の外野が埋まって、あとはショート、セカンドだけ。むしろ消去法だったけど、アライバは孝介と立浪の副産物です」
――立浪は選手生命を伸ばし、福留はコンバート1年目で首位打者を取りました。ショート井端、セカンド荒木という特性はどこで見抜いたのでしょうか。
「最終的には肩ですね。肩の強さはそんなに変わらないんだけど、送球の確実さというのはやっぱり井端だった。ショートはスローイングだからね」
――特性という点で言えば岩瀬のポテンシャルが、リリーフにあると考えた大きな理由はどこにあったんでしょう。
「岩瀬は、新人時代3月のオープン戦であのスライダーを右バッターがみんな振るんだよね。右でもこのスライダーは通用するんだと確信して、次はポジションをどこにするか。性格的なもので、怒られても褒められても我関せずみたいな感じのところがあるのと、ギャンブルが好きでお酒を飲まない。これはリリーフピッチャーにいい面だった。全部備わっているなと。抑えは宣銅烈(ソン・ドンヨル)がいたから、その前(セットアッパー)。ブルペンは落合英二がうまいことみんなをカバーしてくれていて、あの投手陣は強かったね」
――指導者となった落合英二は今でもコーチの残像としていつも山田さんを追っていると公言しています。

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