タイガー・ウッズが完全復活。オーガスタには優勝オーラが漂っていた

ウッズは、静かに、ゆっくりと自分に話しかけるように語っていた。

 2005年以来、14年ぶり5度目のマスターズ優勝。それは、長い長い時間でもあった。

 膝や腰など、度重なる手術をこなしてきた。その間、スキャンダルにも幾度となく見舞われて、離婚や交通事故での逮捕など、プライベートでの失態も広く取り沙汰された。
「僕がマスターズの優勝に興味を持ったのは、1986年、46歳でジャック(・ニクラウス)が優勝したシーンを見たときです。当時、僕はまだ10歳の少年でしたからね。それでもその時の印象は強く、いまだに(脳裏に)焼きついています。

 彼が15番(パー5)で、第2打を4番アイアンで打ったシーンを見たとき、ショットの凄さもありましたけど、パトロン(ギャラリー)がものすごく喜んで、大歓声が沸いたんですよ。そのシーンが、僕にとっての大きなターニングポイントでした。『あっ、こうやってアイアンショットで果敢に攻めることで、みんなが喜んでくれるんだ』と」

 ウッズは、そのとき抱いた夢を実現。大活躍をして、世界中のゴルフファンを沸かすスーパースターとなった。

「あのときのジャックが46歳。今、僕が43歳……。なんだかうれしい気持ちですよ」

 あらためて、試合を振り返ろう。

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