すべては楽天のために。平石洋介新監督「僕の評価はどうだっていい」

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新リーダー論〜青年監督が目指す究極の組織

 前夜はいつも通り熟睡できた。ホテルでの宿泊だったため、朝食も鯛の尾頭付きに赤飯といった初陣を祝うメニューではない。炊きたてのご飯にしらすおろし、コーンスープ……宿泊客の誰もが食すおかずを口にした。

 だが、ユニフォームに身を包むと、やはり気持ちが昂っている自分を認識する。

背番号「89」は、指導者になってから変わらず、今年で8年目になる。昨年は監督代行も経験した。最初は何気なく「下の番号から見て目についたもの」を選んだつもりだったが、あとから語呂で『野球』と読めることを知る。多くの人から「いい番号だな」と言われるが、強く意識することはない。とは言いっても、長く付けていればさすがに愛着は沸く。


楽天初の生え抜き監督となった平石洋介

 3月29日。平石洋介は楽天での15年目のシーズンを、初めて監督として迎えた。

 長丁場の戦いの場に挑む出陣式。静かに監督の言葉を待っている選手、コーチ、球団スタッフの前で力強く喚起する。

「とにかく明るく、元気に戦っていこう。ギラギラしたチームになろう」

 開幕カードの舞台であるZOZOマリンスタジアムは、入団1年目の平石がプロとしてのキャリアをスタートさせた場所でもあった。

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