浅野拓磨が陥ったビッグクラブ移籍の落とし穴。現地報道も加熱する事態



 当時、ハノーファーは17位と自動降格圏にいた。SDがチームの降格の可能性を考慮せずに来季の編成に関してコメントするわけがない。それは、「たとえ降格して、予算縮小を余儀なくされたとしても……」という前提での発言だった。
 3月下旬、日本代表戦の期間中に続報があった。マルティン・キント会長、つまりSDよりも上の人物が、浅野の買い取りを否定する意向を示したと地元紙が報じたのだ。

 浅野はレンタル先であるハノーファーで出場試合が一定数を超えると、買い取りの義務が生じる契約になっている。だが、会長は買い取るほどの魅力を浅野に感じていないというのだ。今季、あと2試合に出場してしまうと、買い取り義務が発生するから、あと1試合しか出られない。ちなみに買い取り金額は300万ユーロ(約3億7000万円)である――そんな報道を、キント会長は大筋で認めた。

 代表戦ウィークが終わった直後の3月31日、浅野はシャルケ戦に途中出場している。ハノーファーが買い取らないのであれば、ここで浅野の2018−19シーズンは終了してしまうことになる。チームは0−1でシャルケに敗れてリーグ戦6連敗。最下位に転落した。

 翌週の半ば、キッカー誌が、「ハノーファーは浅野を起用しないと決断した」と報じた。浅野を買い取らないという決断に対し、アーセナルが怒っているという見出しもついた記事だった。

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