常総学院出身元プロ注目の強打者が32歳でキックボクシングデビュー

だから、キックボクシングのチャンピオンになりたいとか、K−1に出たいとか、そういう思いは一切ない。1試合1試合を懸命に戦い、その結果どこまでいけるのか……。
 別れ際、勝田はこんなことを言った。
「高校野球は今でも見に行きます。きっと、プロよりも高校野球が好きなんだと思います。あれだけ地元の人たちから応援してもらえるのは、高校野球しかないって思うんです。石岡一高が今年の春、センバツに出るとなった時、街中のいたるところに旗が立てられて。木内監督も『甲子園は人を育てる』って言っていましたけど、本当にそうだと思います。甲子園を経験することで、選手としても人としても成長できるし、人への感謝の気持ちを自然と持てるようになる。甲子園は自分が頑張ってやってきたことをお披露目して、さらに成長するきっかけをつくってくれる場所でした。まさに教育の場でした。
 だから、いつか自分が培ってきたもので、茨城はもちろん石岡市に恩返ししたいと考えている。
「格闘技人生が終わったら。また野球に携わることもやりたいと思っています。生まれ育った石岡市で、子どもたちに野球を教える野球塾を開きたいなと思っているんです」
 ひとつの夢は終わったが、またひとつの夢が始まろうとしている。

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