リージョの辞任で「バルサ化」は頓挫か。イニエスタ不在の神戸が連敗

それはリージョ神戸が得意とする攻めの形だった。

 19分の攻撃展開は象徴的だろう。バックラインからのビルドアップ、下がって受けたセルジ・サンペールが相手を引きつけてパスコースを探し、フリーになった山口に預ける。山口は相手のポジションがずれたところ、右サイドを走った小川慶治朗へ、絶妙なスルーパス。オフサイドの判定になったが、パス回しから相手を崩していた。

「(今日のように)あれだけボールを持ったら、タイミングさえ合えば必ずゴールにつながるはず。出し手と受け手のタイミング。そこをもっと強く意識しないと」(小川慶治朗)

 タイミングは、リージョが好む言葉のひとつである。現代サッカーでは、スペース、スピード、インテンシティが重く考えられがちだが、すべては相手の逆を取り、味方と呼吸を合わせるタイミングを優位につくるために正しいポジショニングがある。
 神戸は守りを固めた浦和に対し、リージョが鍛えてきた戦術練度の高さを示している。後半20分には、右サイドの西が斜めに入れたクロスを、FWウェリントンが頭で落とし、走り込んだFW古橋亨梧が際どいシュートを放った。ひとつのサイドに敵を集めて、もうひとつのサイドに活路を見出す。ゴールにならなかったが、意図は十分に感じられた。

 しかし後半26分にポドルスキを下げると、攻撃は明らかにトーンダウンした。

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