大坂なおみは東京五輪に出場できるか。日本女子テニスの新たな問題


 この局面を土橋監督は、「新しいステージに日本も来たのかな。日本にとっては大きな経験だと思います」と、”うれしい悲鳴”であることを強調した。
「チームのスケジュールと考え方を、我々も選手とともに考えながら交渉しますし、(大坂に)出てもらいたいという気持ちはあります。(大坂の)オリンピックの出場権というのも正直かかっている。これからもいいサポートといいコミュニケーションを取りながら進めていければ」
 だが、大坂にかかりきりになることで、引き起こされる別の問題もある。日本代表の一部の選手からは、「全然(他の)選手のことは考えてもらえていない」という不満の声があがった。
 もちろん大坂の実績は評価されるべきで、大坂は日本代表にとって重要な戦力だが、他の代表選手がいなければチームとして成立しないこともまた事実である。
 これまで、シングルスでのグランドスラムチャンピオンを輩出できなかった日本にとっては、大坂の処遇をどうすべきか手探りの部分があるのかもしれないが、大坂の召集を優先するあまり、ほかの選手への代表内示の連絡が遅くなり、あまりにもギリギリになることもある。そのため、選手たちが個人戦のスケジュールを決められないという事態も生じている。
 選手は毎週厳しい戦いをして、ワールドツアーの個人戦で成績を残せなければ、キャリアの死活問題に直結する。

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