山本昌のレジェンド解説。センバツで輝いた好投手8人+佐々木朗希

それはセンバツ大会後の国際大会対策研修合宿で、最速163キロを計測した佐々木朗希くんです。
 投げ方を見ていると、細かな課題は目につきます。でも、そんなことを吹き飛ばすくらい、圧倒的なボールを投げています。足を高く上げて反動をつけ、まるで鳥が羽ばたくように両腕を広げて体重移動をし、角度をつけて強く投げ下ろす。すべてがダイナミック、かつロスなくボールに力を伝えられている。大谷翔平(エンゼルス)の高校時代よりもすごい素材かもしれません。
 あえて課題を挙げるとすれば、まだ本当に厳しい環境で揉まれていないこと。大船渡は1984年春にセンバツベスト4に入った歴史のある高校ですが、甲子園からは遠ざかっています。フィールディングなど、細かな部分もこれから覚えることになるでしょう。とはいえ、これだけスケールの大きな投手はそう現れるものではありません。
 佐々木くんが163キロを計測したことで、世間の評価は「佐々木一色」になった感もありますが、私は奥川くんも甲乙つけがたいと考えています。もし私がスカウトなら、どちらを1位指名するか迷うでしょうね。現時点での完成度や投手としての計算の立ちやすさを考えれば、奥川くんの能力もすばらしいですから。
 2人ともお互いに刺激を受け合って、これからも我々に進化した姿を見せてもらいたいですね。

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