黄金世代のFWが次世代の子どもたちに伝えたい20年前の経験

リハビリ中も「気持ちが切れた時点で終わり」と思っていたが、つらい時期にも心が折れることはなく、現役の道をずっと探し続けていた。

 しかし、期待していたオファーは届かず、2011年11月、現役に未練を残したまま、引退を決めた。元チームメイトなどサッカー界の友人には連絡をせず、両親にだけ、その決断を伝えた。

 それからしばらく、サッカーを見ることができなかったという。

「最後、(現役生活が)いい終わり方ではなかったので、サッカーを見るのをためらっていました」

 そんな高田がサッカーを見られるようになったのでは、引退して2年後のことだった。


ナイジェリアでの経験を多くの子どもたちに伝えていきたいという高田

 高田は今、(財)日本サッカー協会のJFAこころのプロジェクト「夢の教室(※)」の仕事に関っている。
※さまざまな競技の現役選手、OB、OGなどを「夢先生」として学校へ派遣。「夢を持つことや、その夢に向かって努力することの大切さ」「仲間と協力することの大切さ」などを伝える教室。

 2011年に東日本大震災が起きたあとしばらくして、東北沿岸部の学校で開催する「笑顔の教室(※)」のスタッフを募集していることを聞いて、面接に行くとすぐに決まった。

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