黄金世代のFWが次世代の子どもたちに伝えたい20年前の経験

全国の学校に行って、あらゆる地域の子どもたちと触れ合いながら、自分の将来像をつかみつつある。
「いろいろな学校に行かせてもらって、今の子どもたちが抱えている問題とか悩みとかを聞いたりして、そのなかで今は外からサッカーも見させてもらっています。そういう経験を生かして、いずれサッカーの指導者として、子どもたちの前に立ちたいですね。1年間、どう子どもたちが変化していくのか、近くで見てみたいと思っています」

 その時は、20年前のナイジェリアでの出来事も子どもたちに伝えていきたいという。

「ナイジェリア・ワールドユースにおける1カ月は、僕の財産です。ただ、あそこで自分が”何をした”というのはあまりなくて、あの経験がまだ、自分の一部になっていないような気がするんです。

 だから、これからもがんばって、あの経験を自分のモノにして、子どもたちの前で、高田コーチは『こういうことをしたんだぞ』って、『こうやってがんばってきたんぞ』って、自信を持って話せる人間になりたいですね」

 高田は少し照れながら、そう言った。

 いつか、自分たちの世代を超える子どもたちを送り出していく――それが、高田の「夢の教室」である。

(おわり)

高田保則
たかだ・やすのり/1979年2月22日生まれ。神奈川県出身。(財)日本サッカー協会 JFAこころのプロジェクト推進部所属。現役時は、動き出しの速さと優れたゴール感覚を武器に持つFWとして活躍した。ベルマーレ平塚ユース→ベルマーレ平塚(湘南ベルマーレ)→横浜FC→ザスパ草津

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