決勝は「匂いの消えた」イングランド勢対決。連日のCL大逆転劇に思う

決勝は「匂いの消えた」イングランド勢対決。連日のCL大逆転劇に思う

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チャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦。リバプール対バルセロナ、アヤックス対トッテナム・ホットスパー(スパーズ)の2試合を見ての感想をひと言でまとめるならば、どちらの試合もメチャクチャおもしろかった――となる。

 サッカーの試合を見終えた後、つい口をついて出やすいのは、不満や批判だ。筆のほうも、何かひと言、言わずにはいられない時ほど走る。しかし、ほぼ100%満足させられた状態にあるいま、言葉はなかなか出てこない。

 映画館で名作に出会ったときなど、ひとりで余韻に浸っていたいことがあるが、いまはまさにそんな気分だ。しかも、これらは映画でもなければ、小説でもない。「事実は小説よりも奇なり」を地でいく、エンターテイメントの粋が凝縮された2試合。言い換えれば、サッカーの魅力の最大値を大幅に更新した2試合となる。サッカーという競技が世界で断トツのナンバーワンに君臨する理由は、この2試合に、濃密なまでに集約されていた。

 CLはもちろん、W杯を含めて、ここまで神がかり的というか、奇跡的な逆転劇が連続して発生したのは、サッカー史上初だと断言できる。喜怒哀楽の渦中にある当事者を除けば、世界はいま限りなく不思議な空気に包まれた状態にある。


アディショナルタイムのゴールでアヤックスを破り、初のCL決勝進出を決めたトッテナム・ホットスパー

 サッカーの魅力について、世界中のファンが再認識していることだろう。

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