近鉄で開花。ブライアントは日本で本塁打アーチストになった

そう思うだろう?
 でもね、たしかに運が必要なことはある。ただ、忘れちゃいけないのは、運がよければヒットを打てることはあるけど、どうしてもヒットを打ちたいなら運に頼っちゃいけない、ということ。運は僕の人生に若干の作用しかしないし、ラッキーはいつ訪れるかもわからない。だから努力しなくちゃダメなんだ。
 僕は高校の時に奨学金をもらえたことも、大学時代にドラフト1巡目でドジャースから指名されたことも、ドラゴンズから声が掛かったことも、バファローズに移ったことも、すべてラッキーだったと思っている。
 思っているけど、同時に、それだけの努力をしてきたとも思っているんだ。1試合にホームランを3本も打つなんてこと、アメリカでは一度も経験したことがなかった。でも、僕は日本でそれを何度も経験している(1988年、シーズン2度の1試合3本塁打達成は川上哲治、江藤慎一、レオン・リー、落合博満に続く史上5人目のプロ野球タイ記録。ちなみに1989年も1試合3本塁打を3度記録、このインタビューのあと、球史に残る西武ライオンズ戦でのシーズン4度目の1試合3本塁打を放ち、ブライアントはバファローズに逆転優勝をもたらした)。
 自分でもビックリしたし、心の底から自分を信じてやってきたからだと思う。自分はいいプレーができると信じて、結果、今までに誰もやったことのない記録をつくるというのは、それは爽快なものだよ。

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