大谷翔平の根っこは菊池雄星という「教科書」を用いて築かれた

大谷翔平の根っこは菊池雄星という「教科書」を用いて築かれた

大谷翔平の根っこは菊池雄星という「教科書」を用いて築かれたの画像

一人ひとりの能力を見極め、そこにある”個”に光を照らし続ける。それが花巻東高校(岩手)の佐々木洋監督だ。チームを預かる者として、組織としての力の重要性も理解する。ただ、それぞれが特徴を生かして能力を引き上げることこそが、本物のチーム力につながっていくと信じている。
「すべては中庸だと思うんです。両方の一番いいバランスを考えている」
 佐々木監督は常々そう話すのだ。

試合前に談笑する花巻東出身の菊池雄星(写真左)と大谷翔平

 アナハイム・エンゼルスでプレーする大谷翔平もまた、高校時代は”個”を生かす指導を受けた。もちろん、ひとりの選手だけにスポットライトを当て、手厚く育てるためにチームがあるわけではない。当然、大谷だけが特別扱いを受けたわけではない。
 ただ、大谷という大きな光の将来を考えれば、その可能性を失わせるわけにはいかない。彼が花巻東に在学していた3年間の佐々木監督は、とりわけチームと大谷の育成のなかで多くの葛藤と悩みを抱えながら日々を送った。互いにとって、もっともいいバランスは何か。今できること、やるべきことは何か。個人とチーム、両方の成長を追い求めながら、常に大谷の将来を見つめていた。
 かつて、佐々木監督はこんな話をしたことがある。
「基本的には、大谷を成長させる方法はシンプルです。

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