プロ1年目。腐りかけた那須大亮を救った中澤佑二や松田直樹らの言葉



「どんな状況に置かれても、プロである以上、ベストを尽くす」

 その信念に従って、今も変わらずに全力で戦い続けている。

「結果的にずっとJ1で戦ってきましたが、僕自身はどのカテゴリーのどのクラブにいても、どんな環境でも、試合に出ていても、いなくても、常々、まずは自分がベストを尽くすことを考えてきました。

 そうやって、置かれた立場でやれることを突き詰めたり、現状を少しでもいいものにしようと努力することを怠れば、先の未来は今より絶対にいいものにはならないと思うから。これは、サッカー選手としてだけではなく、ひとりの人間として強く思っていることで、この先の人生でも自分の芯になる部分だと思っています」

 プロサッカー選手としての道を切り拓くきっかけになったのは、大学2年生のときに出場した第50回全日本大学サッカー選手権大会での優勝だ。その前から年代別カテゴリーの日本代表に選出され、先にプロのキャリアを歩き始めていた同期に揉(も)まれて、「プロで勝負してみたい」という欲が芽生えていたからだろう。大学生活で初の”タイトル”をつかんだ直後、試合を見に来ていたJクラブのスカウト陣に、自ら声をかけた。
「興味があったら獲得してください」

 そのひと言がきっかけとなり、またポテンシャルとしても十分にプロの世界で通用すると評価を受けて、那須は大学に籍を置いたまま、F・マリノスに加入した。

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