斉藤和巳が松坂世代に抱いたジェラシー「20勝してもまだ足りない」

斉藤和巳が松坂世代に抱いたジェラシー「20勝してもまだ足りない」

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負けないエース・斉藤和巳が歩んだ道(2)

 斉藤和巳は2003年、26試合に登板して20勝3敗、防御率2.83という驚異的な数字を残した。球数を意識しながらも、完投が5試合もあった。4月4日のファイターズ戦で初完投勝利を挙げると、8月13日にはロッテ戦で初完封勝利もマーク。シーズンが終わった時には、プロ入り最多の194イニングを投げていた。

 その年は最多勝、最優秀防御率、最高勝率のタイトルを獲得。ベストナイン、沢村賞にも選ばれている。チームは82勝55敗3分、勝率5割9分9厘でリーグ優勝を果たし、日本シリーズではセ・リーグ覇者の阪神タイガースに4勝3敗で競り勝った。

 前年の4勝から斉藤が大躍進を遂げた陰には、1998年の甲子園を沸かせた「松坂世代」の存在があった。

2003年に20勝を挙げ、チームの日本一に大きく貢献した斉藤

【まばゆい存在だった「松坂世代」】

 2003年のホークスの投手陣の中心にいたのは、25歳の斉藤和巳だった。開幕投手に指名されたことからも、当時の王貞治監督、尾花夫投手コーチの期待の高さがわかる。しかし、プロ7年間で9勝しか挙げていなかった斉藤にとって、2001年ドラフト3位の杉内俊哉、2002年ドラフトの自由獲得枠で入団した和田毅と新垣渚は、まばゆい存在だった。

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