井上尚弥がパッキャオなみの「世界的スター」になるために必要なもの


 だとすれば今後、井上もパッキャオのように世界的なスーパースター街道を歩んでいけるのか。そう問われた場合には、簡単に「イエス」とは言いがたい。
 パッキャオはフライ級〜スーパーウェルター級の全8階級にわたって活躍し、6階級制覇を達成。アジアの島国出身の小柄なボクサーが、アメリカでブロイド・メイウェザーと同列に語られるほどのスーパーヒーローになった。井上に限らず、こんなとてつもない選手はもう2度と現れることはないだろう。
 ただ、ロドリゲス戦直後の欧米メディアの反応を見るまでもなく、わかりやすい魅力を持った井上も、”世界的な呼び物”になる素養を備えているのは間違いない。パッキャオの域までは難しくとも、軽量級らしからぬ豪快KOで人気になったノニト・ドネア(フィリピン)、派手な試合を続けてセンセーションを巻き起こしたゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)のような成功は可能だろう。そのために必要なのは、やはり上質なマッチメークになる。
「ビッグファイトはひとりではできず、2人の選手が必要だ。つまりスターになるためにはライバルが必要ということ。パッキャオの場合、周辺の階級にマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスといった好敵手が存在した。井上の場合も、強敵との対戦で多くのファンの目にさらされるようになればスターになれるだろう。

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