ナダル戦を誰もが切望。37歳フェデラー、全仏での勇姿は見納めか?



 フェデラーがマドリードを去ってから、約3日後。彼の出場宣言を聞いたローマの人々は歓喜した。果たしてフェデラーが、ローマ・マスターズにも出場するのか? その件について当人は、直前まで「わからない」としていたからだ。

 フェデラーが出場する試合当日――。前売りよりも2倍に高騰したチケットを握りしめたファンたちは、雨天で乱れたスケジュールのため、1日にフェデラーの試合を2度見られる僥倖(ぎょうこう)に巡り合う。

 そのダブルヘッダーの2試合目は、ロッカールームや選手ラウンジから遠く離れた、グランドスタンドで行なわれた。センターコートよりもはるかに客席との距離が近いそのコートで、フェデラーはまたも2本のマッチポイントをしのぎ、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)から大逆転勝利を手にする。

 試合直後のグランドスランドの外では、フェデラーが乗るゴルフカートを立錐(りっすい)の余地もないほどにファンが取り囲み、ロジャーコールが沸き起こるという、狂騒の光景が広がった。

「まるで、ローマ教皇のパレードのようでしたね」

 会見時には、苦笑を浮かべるフェデラーに、そんな声が向けられた。

 その翌日、フェデラーは「体調が万全ではない」として、ローマ大会の準々決勝を棄権。

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