上原浩治が大学時に見せた衝撃投球。敵将は「とんでもない選手になる」

上原浩治が大学時に見せた衝撃投球。敵将は「とんでもない選手になる」

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上原浩治という投手が、こんなに大きな存在になろうとは、その時はまったく想像もしていなかった。

 上原の実戦でのピッチングを初めて見たのは、大阪体育大4年の時。6月に開催された全日本大学野球選手権で九州共立大と対戦した試合だった。

 大阪体育大に「上原浩治」という名前の新鋭右腕が現れたという話は、関西の記者の方から聞いていたが、この試合の楽しみは150キロ台の剛速球と大きく落ちるフォークを武器に、九州では無敵を誇っていた九州共立大のエース・山村路直(みちなお)だった。

 こちらの期待どおり、このふたりが先発した試合は、互いの快投が続いてスコアボードに「0」を並べていく。息詰まる投手戦が展開されたが、目に留まったのはやはり山村だった。

 188センチ、85キロ。マウンドに立ちはだかる姿が堂々としていて、ゆっくりとしたボディーアクションからどっしりと一歩踏み込んで、一瞬間を置くように体重移動を利用して腕を振り下ろす。

「ピッチャーだなぁ……」

 ため息がこぼれるような王道のピッチングフォーム。指にしっかりとかかったボールで低めを突きながら、あっという間に打者を追い込み、いつも自分有利なピッチングを展開していく。欠点など何ひとつなかったと記憶している。

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