3バックに囚われた森保ジャパン。選手の長所よりシステム優先だった

3バックの選手がボールを持ち上がったり、形として修正してくれた。縦パスが入るようになって、中を締めてきた相手に、外を使えるようになった」

 森保監督はそう言って、収穫を口にしている。

「3バックを今後の選択肢に」

 その狙いは明確だろう。相手に応じてシステムを変える。その柔軟性は必要だ。しかし、そもそも本当に使いどころはあるのだろうか。たとえばロシアW杯のベルギー戦で、3バックは使えなかっただろう。バックラインが押し下げられたら、振り払えるだけのインテンシティは日本にはない。

「俊敏性と連係する技術」

 その2点が、日本人選手の最大の長所と言えるだろう。単純な1対1の守備強化も急務だが、現状ではボールポゼッションを守備に使い、高い位置で相手を脅かすという”攻撃は最大の防御なり”に活路を見出すべきだろう。リトリートするにしても、できるだけ敵が最終ラインに押し寄せる前で食い止める。後ろを分厚くするより、中盤でプレー強度を見せられる選手の起用が必要だ。

「先につなげる試合だし、つなげなければならない」

 試合後、3バックの一角として先発フル出場した冨安健洋(シント・トロイデン)は、そう振り返った。彼らはほとんどトレーニングしていない戦術にトライした。

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