圧巻のハット。「千両役者」ロナウドは一点の曇りなき欧州王座を狙う



 そして、ポルトのドラゴン・スタジアムのピッチ上には、期待を大きく上回るハイテンションな攻防が繰り広げられた。

 決勝トーナメント開催国ポルトガルの代表は、EURO2016の覇者だが、この時はグループリーグで3分けし、決勝トーナメントも4試合中3試合で延長戦を戦って制したぎりぎりの優勝だった。つまりこの大会を制すことになれば、一点の曇りもない欧州王者の称号を手にすることになる。「選手たちのモチベーションはスーパーだ」と前日に話したフェルナンド・サントス監督は、前線にクリスティアーノ・ロナウドとジョアン・フェリックスを並べた。34歳の前者はグループステージを回避、19歳の後者はこれが代表デビュー。つまり二人とも、これが初めてのネーションズリーグの舞台だった。
 その後ろのナンバー10の位置には、マンチェスター・シティでプレミアリーグを連覇したばかりのベルナルド・シウバを置き、アンカーにウォルバーハンプトンのルベン・ネベスを配するダイヤモンド型の4−4−2を採用。最終ラインを統率したのは36歳の大ベテラン、ぺぺだ。

 対するスイスは、スタートはフラットな4−4−1−1ながら、ヤングボーイズでメキメキと頭角を表すドレッドロックの右SBケビン・ムバブが頻繁に高い位置を取り、得意の突破とクロスで攻撃の端緒を開いた。1トップにはポルトガルのベンフィカで活躍するハリス・セフェロビッチ、その後ろで自由に攻撃を司ったのがリバプールの一員としてチャンピオンズリーグを制したばかりのジェルダン・シャキリだった。

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