圧巻のハット。「千両役者」ロナウドは一点の曇りなき欧州王座を狙う



 試合開始からどちらも激しいバトルを繰り広げ、ポルトガルのブルーノ・フェルナンデスがスイスのスティーブン・ツバーを削ったかと思えば、突破を試みるロナウドをムバブが後ろから倒して、ポルトガルに好位置でFKが与えられる。するとロナウドは壁の右上を越えて落ちる強烈なキックで、ポルトガルに先制点をもたらした。

 一方のスイスも後半にボールが止まった状況から同点に追いついたが、成り行きは「変な60秒」(ペトコビッチ監督)だった。52分に後方からのフィードを追ったスイスのツバーとポルトガルのネウソン・セメドがもつれて倒れるも笛は鳴らず、試合は続行。するとそこから逆襲が始まり、今度はベルナルド・シウバがスイスのボックス内で倒されてPKが与えられる。スイスが憤然と抗議すると、主審はVARでリプレーを確認し、判定は覆ってスイスにPKが与えられた。これをスイスのレフトバックのPK職人、リカルド・ロドリゲスが沈めてゲームは同点に。

 そこから試合は拮抗していき、中盤のつぶし合いに時間が割かれていく。グラニト・ジャカがベルナルド・シウバを激しくチャージし、シャキリがゴンサロ・グエデス(ほぼ何もできずほろ苦い代表デビューとなったフェリックスと交代で出場)を倒して、どちらもイエローカードを提示される。かたや、警告を一度も受けなかったポルトガルでは、ネベスのシンプルかつ巧みなゲームメイクが光り、左MFのウィリアム・カルバーリョは激しくもフェアなボール奪取でピンチの芽を摘み取っていく。

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