無得点の原因は。3バックの森保ジャパンの課題を検証する

さらに言えば、4−2−3−1から3−4−2−1に可変させた昨年10月の2試合における攻撃スタイルとも共通している。
 森保監督は「3バックにしても4バックにしても、我々がやろうとする戦い方の原理原則は変わらない」と話していたが、このコメントの意味はそこにあると思われる。しかし、狙いどおりの攻撃ができていたかと言えば、そうでもなかった。
「ディフェンスラインやGKからのビルドアップ、ウイングバックの幅など、少しずつだが、時間を追うごとに感覚が良くなって、厚みのある攻撃につながった」と森保監督は振り返ったが、前半と後半にピッチ上でそれぞれ起きていた事象は、指揮官のコメントとは裏腹なものだった。
 わかりやすいデータが、森保ジャパンのバロメーターである攻撃のスイッチを入れる縦パスだ。前半の16本に対し、後半は8本。さらに、前半16本のうち9本が開始20分までに記録したものだった。つまり狙ったかたちの攻撃は、時間の経過とともにトーンダウンしたことになる。
 また、日本の前線で最も縦パスを受けたのは大迫で、前半8回、後半2回(失敗も含む)。2シャドーの堂安は、裏への抜け出しも含めて前半3回、後半3回。この試合でシュート7本を記録した中島は、パスよりシュートを優先したこともあってか、受けた縦パスは1回のみだった(この場面はトラップミスでロスト)。
 そのなかで、大迫のポストプレーから前を向いた状態のシャドーがパスを受けてフィニッシュまで持ち込む得意のパターンを見せたのは2回。

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