久保建英と永井謙佑に「頼った」。森保ジャパンは強くなっているのか
2019年06月10日 10時17分 Sportiva
宮城スタジアムで行なわれたエルサルバドル戦。久保建英(FC東京)は後半22分、交代で代表デビューを果たすと、さっそく、その脇を走り抜けていく堂安律(フローニンゲン)の鼻先に、糸を引くような縦パスを送った。
日本代表はこれまで数多くの技巧派を輩出してきたが、この種の意外性を備えた選手は数少ない。小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)ぐらいに限られる。従来の日本人選手からは拝みにくかった高級なタッチを、さっそく久保は披露した。
次は受ける側に回った。中盤で頑張ってボールをキープした大迫勇也(ブレーメン)から29分、「さあドリブルしてください」と言わんばかりのパスを受けた。
久保はマークに付いたエルサルバドルのディフェンダー2人が、縦関係に並ぶ瞬間を待ち構えていた。2人の間を左足のアウトで突いて出ていき、カットインの態勢に入ったのだ。
相手を罠に誘い込む計算どおりのプレーとはこのことである。そこに無駄な労力が働いていないので、次のプレーに楽に移ることができる。その左足シュートはGKに止められたが、十分に”お金を頂ける”、あるレベルに達した好プレーだった。もうひとりの左利きアタッカーの堂安とは、自分の間合いに持ち込む術が違っていた。プレーへの余裕という点で差があった。
エルサルバドル戦で日本代表デビューを果たした久保建英
4−2−3−1の1トップ下。