久保建英と永井謙佑に「頼った」。森保ジャパンは強くなっているのか

トリニダード・トバゴよりパスをつなごうとする意志こそ高かったものの、フィジカル的に貧弱で、前戦に続いて強化試合には物足りない相手だった。

 そのエルサルバドルに日本は苦戦した。相手の3FWに対し、最終ラインを5人で固める守備的な時間が多く存在したことも、少なからず輪を掛けた。前半19分、永井が挙げた先制ゴールは、日本のサッカーがよかったと言うより、単純に永井のフィジカル的な要素がもたらしたゴールというべきだろう。スピードと馬力を兼ね備えた彼こそが、どことなく貧弱な印象のエルサルバドルにとって、最も脅威になっていたように見えた。
 前半42分にもゴールを決めた永井だったが、後半早々、ケガでリタイア。その後、久保が登場したことも手伝い、ヒーローとしての存在感を低下させることになった。忘れてならないのは、彼は鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)がケガで参加を辞退したために、追加招集された選手だということだ。

 もしこの試合で永井の活躍がなかったら、森保監督の評価はどうなっていただろうか。後半15分から布陣を4−2−3−1に代えたり、久保を投入したり、森保監督はともすると采配上手として株を上げた可能性がある。しかし、その陰には永井あり、だ。それを忘れて先に進もうとすると、しっぺ返しを食うだろう。

 森保式3バックの採用、久保の代表デビューで湧いたこの2連戦だが、日本代表は強くなっているのかという根本的な問題に立ち返ると、厳しめな言葉しか浮かばない。18歳になったばかりの久保が救世主に見える現状を、むしろ嘆きたくなる。ロシアW杯からはや1年。日本代表のチーム力そのものは上がっていない。

 弱すぎる相手に勝利して肯定的になる姿が、危なっかしく見えて仕方がない。

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