元ドラ1の前イタ飯シェフが指導。福井工大1年が全国で圧巻投球を披露


 なぜなら、野球関係者と店に行った時、ひと通り料理を出し終えると調理場から出てきて、私たちの”野球談義”をやや離れたところから聞いている。それも、ただ聞いているのではなく、いつその話に加わってやろうかと、その頃合を見計らっている様子が見え見えで、いったん参戦するや、穏やかさのなかにも熱を帯び、身ぶり手ぶり、野球話が止まらない。
 店にうかがうたびにそんな感じで、食事の後半はいつも”水尾嘉孝野球教室”状態になっていた。
「1年生なんですけど、誰が見ても立派なエースです。135キロぐらいの力感で140キロ台のスピードをコンスタントに出しますし、カーブで簡単にストライクが取れる。なにより物怖じしないのがいいですね。ランナーを背負ってからの落ち着いた投げっぷりは、ほんと見ていて頼もしいです」
 全日本大学野球選手権初戦(福井工業大×上武大)の試合前、水尾コーチはこの日先発のマウンドに上がる183センチの1年生右腕について教えてくれた。
 その水尾コーチの愛弟子である立石健が、全国大会常連の上武大に対して7回2失点、被安打3、奪三振7の好投を見せ、”金星”の立役者となった。
 初回からいつも投げているような顔で、初めての東京ドームのマウンドを楽しんでいるように見えた。

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