チリに大敗した日本。その「差」はパスワークの質の違いにあった



 この時、つながったパスは計13本。パスワークに翻弄された挙げ句の失点だった。前半の後半部からの流れは、ハーフタイムを挟んでも途切れることはなかった。そこから後半20分ぐらいまでが、この試合の中で、両者の差が最も開いた時間帯だった。それこそ0−4に相応しい差があった。

 チリはほどなくすると勝利を確信したのか、ペースをダウンさせる。一方の日本は、後半21分、中島、前田に代えて安部裕葵(鹿島アントラーズ)、三好康児(横浜F・マリノス)を投入。すると流れは少しずつ日本に傾いていった。

 スタメンを飾った2人と、交代で入った2人と、何が違ったかと言えば、周囲と絡もうとする意識だ。中島と前田は単独プレーが目立った。スタイルがカウンター的だったので仕方ない面もあるが、なぜもっとつなごうとしなかったのか。遅攻を織り交ぜなかったのか。
 つなげなかったのだと思う。チリのパスワークと比べれば、違いは一目瞭然となった。

 チリはサイドを有効に使っていた。パスワークとサイド攻撃がリンクしていた。横幅を有効に使った大きな展開ができていた。

 具体的にはそのパスワークの輪の中にイスラ(右)、ジャン・ボーセジュール(左)の両SBが絡んでいた。その前方で構える両ウイング、ホセ・ペドロ・フエンサリダ(右)、アレクシス・サンチェス(左)とも連係が取れていた。

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