チリに大敗した日本。その「差」はパスワークの質の違いにあった



 森保監督は4−2−3−1と3−4−2−1を使い分ける方向で動き出しているが、サイドを有効に使おうとしない限り、チリのようなパスワークは生まれない。出たとこ勝負の、展開力に乏しいサッカーに陥る。
 とはいえ、繰り返すが、安部と三好の投入でパスワークは立体的で多彩になった。両SBとの連係不足は相変わらずだったが、サイドの深い位置にボールが運ばれるようになった。

 後半25分には、1トップ下で先発した久保建英(レアル・マドリード)から左の安部にボールが渡り、その折り返しを上田が狙うというチャンスが生まれるなど、日本の攻撃はいい感じになっていった。しかし、前のめりになれば反撃も食う。試合は時間が深まるにつれ、ノーガードの撃ち合いの様相を呈した。

 チリに3点目が生まれたのは後半37分。右の深い位置からMFチャルレス・アランギスが折り返したボールを、サンチェスがヘディングで押し込んだゴールだった。チリのパスはこの時も計9本つながった。競り合いのボールを含めれば10本を超える。そしてこのパスワークにもサイド攻撃が絡んでいた。

 4点目が生まれたのはその1分後。キックオフのボールがチリに渡るや、ディフェンスラインの背後を突かれ、バルガスにこの日2点目のゴールを奪われた。

 試合後の森保監督は「それでもチャンスは作れた」と強気を装ったが、チリと日本とチャンスの質が本質的に違っていたことは事実なのだ。

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