【新車のツボ157】トヨタRAV4。戦略転換もイケイケでタフ感UP

それまでヘビーデューティ設計のクロスカントリー車ばかりだった当時の”ヨンク”界隈に、軽量コンパクトかつ洒脱なデザインで姿を現した初代RAV4は、間違いなくエポックメイキングな存在だった。従来のクロスカントリー車がトラックと同じ独立フレーム構造だったのに対して、RAV4は普通の乗用車と同じモノコックボディ構造だったのが大きな特徴で……と、ここまで書けばお気づきのように、初代RAV4は今風の”SUV”の元祖といえる1台でもあった。
 その後のRAV4は定番SUVに成長するも、2013年に登場した4代目は日本では売られなかった。ただ、その4代目は皮肉にも世界的には空前の大ヒット作となり、2016〜17年は2年連続で世界のベストセラーSUVに輝いて、一時は”世界で一番売れているトヨタ車”にまでなった。その理由をトヨタの担当者は「従来の3世代は後発の他社SUVよりアウトドアテイストを色濃く残していましたが、4代目はあえて舗装路が似合う乗用車デザインを採用。それで世の中の時流にうまく乗れたことが大きかった」と分析する。
 しかし……数年ぶりの日本復帰ともなる新型RAV4はご覧のように、意図的に悪路っぽいタフ感を押し出したデザインで登場した。これはある意味で、前身となった4代目が大ヒットしたツボのあえて真逆をいっているわけで、なんとも冒険的な戦略転換でもある。

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