コパ・アメリカで日本代表が突きつけられた深刻な課題

ルイス・スアレスもエディンソン・カバーニも多くのチャンスでミスしたが、このあとの戦いで研ぎ澄まされた状態になれば世界屈指の決定力を誇るだけに、日本戦を振り返ったときに「決定力不足」という課題が浮上することはないはずだ。

 しかし日本の場合、事情は異なる。重要なのはそのプロセスで、それを紐解かなければ「決めきる力が足りなかった」という言葉の背後にある多くの問題は解決できない。最後の最後にポジティブな印象を残した試合だったからこそ、とくに試合序盤から後半途中までに起きていた現象を改めて振り返ることが、来年の東京五輪を見据えたうえでも重要になる。
 まずは、森保監督が選んだスタメンである。初戦のチリ戦から中2日で迎えた2戦目のウルグアイ戦では、スタメン6人を入れ替えたが、中3日で迎えたエクアドル戦では2戦目のメンバーをベースにスタメンを編成。唯一、安部裕葵を久保建英に変更した。

 森保監督の頭の中にある今大会の目的を考えた場合、2戦目のウルグアイ戦のスタメン編成からは、経験と勝敗の割合が4対6、もしくは3対7と見ることができたが、エクアドル戦のチョイスからは、その割合は1対9に変化したと見ることができる。経験重視から勝ち点重視へ。実際、その傾向は森保監督が見せた後半の選手交代策からも見て取れた。

 ちなみに、今大会一度もピッチに立てなかった選手は招集23人のうち5人。

関連記事(外部サイト)