コパ・アメリカで日本代表が突きつけられた深刻な課題

チリ戦が7本(前半1本、後半6本)、ウルグアイ戦が12本(前半8本、後半4本)だったので、3試合のなかで最も少なかったことになる。相手の実力を考えれば、より深刻にとらえる必要があるだろう。

 しかもクロス5本のうち、相手ペナルティーエリアの両サイドのエリアからマイナスに入れたクロスは0本。ウインガーがサイドをえぐることもなければ、サイドバックが攻め上がってクロスを入れることもなかった。いずれも、サイドを突破せずに試みた横パスに近いクロスか、アーリークロスに限られた。

 4−2−3−1のシステム上の特徴は、両サイドにサイドバックとウイングを配置することで、マイボール時に厚みのあるサイド攻撃を繰り出せる点にある。最大のポイントは、サイドバックとウイングの縦関係のコンビネーションで、2人の関係性を生かしてこそ、効果的なサイド攻撃は実現する。

 しかし今大会を通じて、日本のウイングとサイドバックのコンビネーションからサイドバックがクロスを入れたのは、ウルグアイ戦の59分のシーンが唯一。そのシーンでは、大外をオーバーラップした杉岡が、中島からパスをもらって左サイド深い位置からクロスを入れ、相手GKが弾いたこぼれを三好康児がシュート。日本の2ゴール目が決まっている。

 厚みのあるサイド攻撃がゴールにつながった典型的なシーンで、4−2−3−1のシステム上の特徴を生かしたゴールと言える。

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