コパ・アメリカで日本代表が突きつけられた深刻な課題



 それこそが、今大会で日本のサッカーが機能していなかった最大の原因であり、この試合を「決めきる力が足りなかった」というひと言で総括できない理由でもある。今後、東京五輪に向けて4−2−3−1をメインとするなら、必ず解決しなければいけない問題だ。
 そして、経験よりも勝ち点を重視したと思われる指揮官のベンチワークである。

 試合展開の推移から見た場合、この試合の最初のターニングポイントは、後半開始からエクアドルが1枚を代え、システムを4−1−4−1から4−2−3−1に変更したことだった。その後の約20分間、日本は1度のチャンスも作れず、逆にエクアドルは決定機こそ作れなかったものの、確実にリズムをつかむことに成功している。

 しかし森保監督は、具体的な修正を指示することもなく、66分の選手交代まで動くこともなかった。しかもその交代策は、岡崎に代えて同じポジションに上田綺世を投入したのみ。たしかにその後、日本は流れのなかから2度チャンスを作ったが、試合の流れを変えるには至らなかった。

 次に動いたのは三好を安倍に代えた82分。さらにその6分後にはボランチの板倉滉を下げて前田大然を前線に投入し、攻撃枚数を増やして勝負をかけている。これは過去2試合とは明らかに異なる選手交代策で、そこに経験よりも勝ち点を重視した形跡が見て取れる。

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