要因はふたつ。最下位だった清水エスパルスが急浮上できたのはなぜか

混戦模様の下位グループを抜け出して、暫定ながら第16節終了時点で12位へと順位を上げた。

 チーム浮上の要因となったのは、いったい何なのか。

 ひとつは、篠田新監督の取り組みと、チーム、選手たちへのアプローチにあることは間違いない。

 指揮官に就任する時、「走り負けないこと。戦う姿勢を見せること。攻守の切り替えの早さと、球際を激しくいくこと」と、チームのベースとなる方向性を示した篠田監督は、選手たちに対しても「やるべきことをやらない選手は試合では使わない」と、前向きな姿勢を促した。

 そのうえで、練習では次の対戦相手をはっきりと意識したメニューを課した。その際には、相手のチーム名を連呼し、攻撃パターンに対する守備の対策など、個々のメニューの目的も明確にした。そのなかで、篠田監督の声が練習場全体に響き渡り、いいプレーには褒め言葉が、よくないプレーには厳しい檄が飛んだ。
 そんな篠田監督について、主力選手のひとりであるMF金子翔太はこう語る。

「指示の声が大きいのもあるけど(笑)、メリハリのある練習によって(選手の)気持ちを前向きにさせてくれる。監督自ら『相手に絶対に勝つ』という思いを前面に出して(選手たちを)試合に送り出すなど、(篠田監督は)モチベーターだと思う」

 その”モチベーター監督”の選手起用も、チームを好転させた。

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