要因はふたつ。最下位だった清水エスパルスが急浮上できたのはなぜか

シーズン序盤まで、母国ブラジルに帰国して治療に専念していた。ようやく復帰したのは、第5節の湘南ベルマーレ戦。途中出場でピッチに立ったが、長いブランクの影響もあり、本来のキレのあるプレーぶりからはほど遠い状態にあった。

 それでも、徐々に調子を取り戻していったドウグラスは、篠田監督の初陣となった大分戦で今季初ゴールを記録。「ほぼ100%(の出来)に戻った」と自信の表情を見せると、そこから前節の名古屋戦まで5試合連続、計6ゴールを決めた。まさに”エース”の完全復活が、快進撃の原動力となっているのだ。
 それほどの活躍を見せても、ドウグラスが驕ることはない。

「チームメイトが自分にボールを出してくれなければ、ゴールを決めることはできない。(結果を出せたことは)チームメイトに感謝したい。そして、もっとゴールを決めるためにも、これからも毎日、しっかりと練習する」

 これまで、サンフレッチェ広島や徳島ヴォルティスなどでプレーしてきたドウグラスは、日本語も堪能。自ら通訳としての役割も買って出て、他のブラジル出身選手と日本選手とのスムーズなコミュニケーションを実現させている。

 常に「チームのために」と口にする”エース”は、日本選手からの信頼も厚く、「神」と呼ばれている。そんなドウグラスが万全となった今、チームの勢いはますます加速していくに違いない。

 こうした状況にあって、周囲もチームのV字回復の可能性を感じ取っている。その視線の先には、開幕当時にはぼやけて見えなかった目標の「トップ5入り」も、はっきりと見え始めているはずだ。

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