ブーイングが拍手に。ブラジルはようやくサポーターの信頼を勝ち得た

また、ベネズエラ戦で取り消されたコウチーニョのゴールは、自陣から長距離ドリブルを開始したエベルトンがワンツーを交え、左サイドを突破して生まれたものだった。
 ブラジル人の総意は、「エベルトンを先発に――」だった。第3戦のペルー戦でスタメンが発表された時、エベルトンの名前が告げられると、誰よりも大きな歓声がコリンチャンス・スタジアム(サンパウロ)に轟いた。そして、エベルトンはファンの期待に見事に応え、32分にカットインからシュートを決めた。

 その後、ダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン)、アルトゥール(バルセロナ)、エベルトンのダブルワンツーからこの試合4点目のゴールが決まると、ブラジルの士気はより一層高まった。結果は5−0。開幕当初の沈滞ムードをこのペルー戦で見事に吹き飛ばし、ブラジルは2勝1分・8得点0失点という好スタッツでグループステージを首位突破した。
 6月27日、グレミオ・アレーナで行なわれた準々決勝。ブラジルと対戦したパラグアイは、老獪なチームだった。
 パラグアイは、それまで右サイドハーフで攻撃を牽引してきたデルリス・ゴンサレス(サントス)を偽ストライカーとして1トップに抜擢し、ブラジルの守備を撹乱した。また、左サイドバックのサンディアゴ・アルサメンディア(セロ・ポルティーニョ)をFWに近い位置まで上げて、ダニエウ・アウベスの攻撃参加を見張らせたのも効果的だった。

関連記事(外部サイト)