バスケのようでバスケじゃない。英国生まれのネットボールが面白い

なんとかその状況を打破しようと、安倍さんはスポンサー探しを本格的に考えている。すでに会社にサポートを提案したが、野球、サッカー、ゴルフと大口の契約を結んでいるので「難しい」と断られたという。

「チームとしてまだまだ強くないですし、露出も少ない。スポンサーするだけの対価を得られないんです」

 アジア選手権で優勝でもすればメディアの関心も一気に高まるだろうか、そこまでの実力はまだない。知名度はお世辞にもあるとは言いがたく、この日、試合を見にきていたのは選手と関係者のみだった。

 優勝したチームにはカップが手渡されていたが、副賞は大きなお菓子の袋詰めだった。それを見た時はさすがに驚いたが、少しでも何かを提供したいという協会の気持ちは伝わった。

 6月末から鹿嶋で開催されたアジアユースのIDも自分たちでつくり、100円ショップでストラップを買うなど、なんとかやりくりしている。

「もう、こういうのがずっと続いています。みんなボランティアで大会を開いているので、なんとかスポンサーを見つけて、もう少し組織をシステム化していきたいんですけど……」

 安部さんは困った表情を浮かべるが、そこに悲観的な暗さはない。プレーを楽しむとともに、そういう状況にも「仕方ない」と割り切った明るさがある。

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